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ギター製作家・大西達朗です

ギター製作家としての視点から・・・。でも、ほとんど どうでも良い内容です。

ミゲル・リョベートの盤 

リョベートの盤E7506


日本パーロフォンE7506

もちろんSP盤ですので、回転数は基本的に1分間に78回転です。
蓄音機で聴くレコードです。
 
Sarabande(Bach) E 7506-A
Cancion Popular Leonesa(Rogelio Villar E 7506-B

演奏者は、ミゲル・リョベート(Miguel Llobet)1878年~1938年

リョベートはセゴビア登場までは、ギターではトップに君臨していた。
バルセロナ市立音楽学校でフランシスコ・タレガに師事していた。ある意味タレガの奏法を受け継いでいるのかもしれない。
サラバンド(バッハ作・リョベート編)を聴いてみると、この時代の人らしく(?)グリッサンドやポルタメントでズル~ン、プル~ン・・・(笑)
バッハにグリッサンドやポルタメントは・・・。

カンシオン ポピュラール レオネサ(ビラール作・リョベート編)の方もバッチリ、グリッサンドやポルタメント満載です(笑)。
こちらの方は、それらが非常に効果的で、ロマンチックに、ギター的に・・・、といった感じです。リョベートの惚れ惚れする様な演奏を聴くことができます。

タレガのバッハの曲の編曲譜をみるとグリッサンドやポルタメントが記されています。
タレガやリョベートの時代の一般的な演奏様式だったのでしょうか?

19世紀から1900年代初頭までのギターは殆どがラコートやパノルモなどに代表される、いわゆる19世紀ギターと呼ばれているスタイルですが、少しづつトーレスのタイプ(現代のクラシックギターのスタイル)が普及してきた頃で、タレガやリョベートもトーレスの製作したギターを使用していました。

私自身、トーレスのコピーモデルを製作していることもあって、こう言ったレコードを聴いて当時の演奏スタイルなどから、どのように製作してゆけば良いのかと言う事を研究しています。
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DISCOS DE LA MUSICA DE GUITARRA

リョベートのSPレコード

「discos de la musica de guitarra」
1934年(?)発売の日本コロムビア盤   10インチ盤6枚組

1.アラールの華麗なる練習曲(タレガ作)・・・・・ラリータ・アルミローン
2.演奏会用グラン・ホタ(タレガ作)・・・・・・・ロシータ・ロデース
3.ラ・クムパルシータ(ロドリーゲス作)・・・・・フリオ・マルティーネス・オヤングレン
4.ロサリーナ(ゴンサーレス作)・・・・・・・・・アルベルト・ディアーナ・ラヴァーリェ
5.ブーレ(バッハ作・タレガ編)・・・・・・・・・レヒーノ・サーインス・デ・ラ・マーサ
6.ノクターン(ショパン作・タレガ編)・・・・・・ラリータ・アルミローン
7.アストゥリアス(アルベニス作・??編)・・・・フアン・パーラス・デル・モラール
8.アンダンティーノ(ソル作)・・・・・・・・・・ミゲル・リョベート
9.アメリアの遺言(リョベート編)・・・・・・・・ミゲル・リョベート
10.独創的幻想曲(ヴィーニヤス作)・・・・・・・ フェデリーコ・ガリムベルティ
11.カプリチョ・アラベ(タレガ作)・・・・・・・ アグスティーン・バリオス


当時のギタリストの貴重な演奏が聴けるものです。
やはりリョベートとバリオスが圧倒的に上手いです。デ・ラ・マーサも良いです。
中にはなんだかガチガチに緊張してるな・・・と、思えてくるような演奏もあります。
そりゃそうでしょうね。当時、レコード一枚出すのに家一軒分の費用がぶっ飛んだと言われてますから。
今のように誰でも簡単にCDが作れちゃうのとは訳が違いますね。

ちなみに、ミゲル・リョベートの使用しているギターはアントニオ・デ・トーレス作のギター(FE09)です。
そのギターはトルナボスが装着されていて、独特な音色がします。
電蓄ではなく電気で再生しない手巻き蓄音機で聴くと、音が良いとは言えませんがニュアンスが伝わってきやすいです。
こういうものを聴いたりして少しでも良いギターを作る研究をしています。
相当な出費ですが…。