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ギター製作家・大西達朗です

ギター製作家としての視点から・・・。でも、ほとんど どうでも良い内容です。

蓄音機の修理 その2

8月24日の記事の「蓄音機の修理」のつづきです。

一月以上前に行ったのですが、バラバラだったキャビネットを接着しました。

GTキャビネット組立
画像はクランプをかけた状態を撮影しました。

今現在は、取り敢えず箱っぽくなってきたという感じです。
まだまだ先が長いですが、暇を見て少しづつ進めていきます。

この蓄音機に関してさらに詳しいことが判明いたしました。
この機種の名前は「THE NEW VICTOR」で、製造期間は1905年10月~1908年9月 ということです。
因みに、1905年3月~10月まで「THE VICTOR」と言う機種を製造していました。
それの後継機と言う事のようです。

この頃のグラモフォン社(と言うよりこの期間はグラモフォン&タイプライター社ですが)の製品はアメリカのビクタートーキングマシン社から部品の供給を受けていて、ビクター色の強いものが多かったようです。
それだからでしょうか?VICTORという名前が付けられているのは。
そのあたりは命名した人に聞かないとわかりませんが・・・。

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蓄音機の修理

G&T蓄音機キャビネット

上の画像は1900年初頭の蓄音機のキャビネットの画像です。
見てのとおりバラバラになっています。
ここまでバラバラになってくれると修理がしやすいです。



G&Tキャビネット正面

キャビネットの正面の部材には見慣れた蓄音機とそれを聴いている犬の絵が描かれています。
その絵の上には "THE GRAMOPHONE" と書かれています。
「蓄音機でっせ」とでも主張しているかの如くですね(笑)。
その絵の所には小さく "TRADE MARK" とあります。
トレードマークとしてこの頃から使用され始めたようです。



そして、向かって左側側面の部材には
G&Tキャビネット側面

"THE GRAMOPHONE & TYPEWRITER LTD" のデカールが貼られています。
グラモフォン&タイプライター社です。

犬のマークってビクターじゃないの?と思われるでしょうが、これは違います。

ってことはパチもん?・・・って、違いますよ。大阪で作られたヤツじゃないです。
(一部地域に関する微妙な問題発言があるのはお許しください)

これはイギリス製の物です。
ビクターはアメリカです。日本にもありますけど。

イギリスはグラモフォン社と言う会社なんです。ビクターとは姉妹会社と言えば良いのでしょうか。

この会社はイギリスで1897年に設立されたようです。
1901年からタイプライターも販売するようになり、グラモフォン&タイプライター社と社名を変更したそうです。
しかし、タイプライターの販売が思うようにうまくいかず、1908年には社名をグラモフォン社に戻したそうです。

その短い期間の蓄音機ですね。1901年から1908年の間に製造された物です。100年以上経っています。
(後日、この機種の製造期間は1905年10月~1908年9月であることが判明いたしました) 

この爺さん(婆さん?)を何とか修復してあげたいです。
暇みて少しづつやっていますが、全然進んでいません。
まだ他にも別の蓄音機の修理がありますし・・・。



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蓄音機の修理も承っております。このブログの右のリンクの「ファーニス工房・大西達朗」まで、お気軽にお問い合わせください。




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トヨタコレクション企画展 「蓄音機の発明」

トヨタテクノミュージアム 産業技術記念館で開催されている、
トヨタコレクション企画展「蓄音機の発明~そして私たちは音楽を手に入れた~」を見に行ってきました。

http://www.tcmit.org/information/2012/03/post-67.html

関連イベントの「サウンド オブ 蓄音機」「蓄音機による名曲コンサート」はお勧めです!
ただし、企画展開催期間中の土・日・祝日のみの開催です。
2012年5月6日までです。

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ニッポノホン35号

ニッポノホン35号


愛用の蓄音機、日本蓄音機商会のニッポノホン35号です。明治の末期ごろに発売されたようです。
私の使用しているものは、機械が改良されているものですので、恐らく大正期に入ってからのものかと思われます。
当時の値段は35円だったそうです。だから、35号とついているのかと想像がつきます。
(そういえば、ギターも35号とか言って35万円の定価がついてますね。今も昔も変わりませんね)

ゼンマイはダブルになっていますので、トルクも有りますし比較的回転が安定しています。12インチ盤を2面聴くことができます。

サウンドボックスの振動板(ダイアフラム)は雲母(マイカ)で、この時代のものは殆どがそうでした。
安価なものには鉄板(?)を使用したものも有ったようです。
後に、振動板にジュラルミンなどのアルミ合金を使用するようになりました。
音の分離が良くなりましたが、雲母振動板の中音域のコクのある音は非常に捨てがたいものがあります。ですから、つい朝顔形蓄音機を使用してしまいます。たまに、ジュラルミン振動板のビクター・ビクトロラを聴きますと、やはり、音の分離が良いと感じます。でも中音域のコクが少ないです。バランスは良いのですが・・・。

朝顔形のラッパ(ホーン)は真鍮製でニッケルメッキが施されています。
木製の物も存在しますが、数が少ないのと人気なのとで、アンティークショップでも高めの値段設定がされています。
木製のほうが、角のない音がして聴きやすいです。金属製は少々共振気味でキンキンする感じがします。
当時はよく響く感じで好まれていたのかもしれません。
私は、手元においてすぐそばで聴いていますので、あまりキンキンすると疲れますので鉄針ではなく竹針を使用して聴いています。

この35号に瓜二つのモデルで20号が有ります。
それはゼンマイがシングルです。ラッパもスチールでニッケルメッキということです。