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ギター製作家・大西達朗です

ギター製作家としての視点から・・・。でも、ほとんど どうでも良い内容です。

取り返しのつかない修復

キリストがサルのように アマチュアの無許可“修復”で19世紀の絵が別物に

19世紀のフレスコ画を、近所の80代女性が無断で修復してとんでもない結果に。ネットでは「Mr.ビーンだ」とジョークも。


 キリストを描いた19世紀のフレスコ画が、無断修復によってサルのようになってしまった事件がスペインで起き、話題になっている。

 フレスコ画はスペインの北東部にあるボルハの教会の壁に、Elias Garcia Martinezが描いたもの。地元の宗教的美術作品を管理する団体Centro de Estudios Borjanosが8月上旬に、何者かの手によって絵が“修復”され、全く違う絵のようになってしまったのを発見した。しかも作者の孫から寄付を受けたあとのことだったという。
海外の報道によると、近くに住む80代の女性が「無断で」修復したとのこと。ただし、「善意」での行為という。

 とはいえCentro de Estudios Borjanosは、このような行為はどういった理由であれ認められないとし、法的措置を執る可能性もあるとしている。同団体のブログのコメント欄には「残念だ」という意見のほか、「Mr.ビーンだ」といったジョークも書き込まれている。

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2012年8月24日に世界中で話題(というか笑い?)になった記事です。(ねとらぼ より転載)

ちょっと笑えますwwwwww

その画像がこれ。

ah_fresco1.jpg
これが2010年の状態



ah_fresco2.jpg

これが7月の時点の写真(女性が絵をはがした可能性も指摘されている)



そしてこれが
ah_fresco3.jpg

修復後・・・・・wwwwwwwwwwww


元の記事 ねとらぼ
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1208/23/news098.html


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もう取り返しがつきませんね。
ここまでやってしまうと新たに描かないとダメでしょう。
どうするのでしょうか。


こういったことは自分の身近にはないので、対岸の火事のように思っている方もいるかと思いますが・・・。

実は結構この手の事はあるんですよ。
ギターの修理において・・・。

自称製作家やアマチュア製作家、はたまた自分はちょっと器用だから・・・みたいな人の行った修理・修復。
中には自分の経歴に物を言わせているが、製作技術も修理技術もない製作家(もどき?)みたいのがいるそうです。(そんなのいるのかよ)

一度変な修理をされてしまうと、もうまともにならない可能性が出てきます。

壊れたまま持ち込まれればきれいに直せたものの、素人がとりあえず適当に直して失敗したからちゃんとやって・・・と言うようなものは最悪ですね。

元通りにしたいと思われる方は、お願いですから素人修理はやめて下さい。綺麗に直せなくなります。
まあ、それは自業自得ですが・・・。

今までに何度かウチでもそういう修理が持ち込まれました。
大変なんですよ、本当に。こういう修理は。


他で修理してもらったのだが、修理が変だからまともな状態にしてほしいとか、修理してもらったものがとんでもなく見た目がおかしいので、お宅でちゃんと直せないだろうか?・・・なんていう相談が今まで何度かあります。
また、同業者からの依頼とか。
うちでは手が負えないので直して・・・って・・・こんな変な修理の途中で渡されても・・・。


修理依頼した先がどうしようもなかった、なんてことはお気の毒としか言いようがありません。
出来る限り、依頼先の評判とか調べておいた方が良いかもしれません。

何もウチに修理を出せと言っているわけではありません。
どこか信頼のできるところがあればそちらに依頼してください。
無ければウチで引き受けます(ちょと宣伝・・・笑)。


単なる宣伝文句に乗せられてココは大丈夫と思って、修理お願いしたらメチャクチャにされたということもありますからお気を付け下さい。

リペアマンの経歴は立派でも技術が無かったりして、経歴なんてアテにならないことがありますから宣伝文句にはくれぐれもお気を付け下さい。











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テーマ:ギター - ジャンル:音楽

蓄音機の修理

G&T蓄音機キャビネット

上の画像は1900年初頭の蓄音機のキャビネットの画像です。
見てのとおりバラバラになっています。
ここまでバラバラになってくれると修理がしやすいです。



G&Tキャビネット正面

キャビネットの正面の部材には見慣れた蓄音機とそれを聴いている犬の絵が描かれています。
その絵の上には "THE GRAMOPHONE" と書かれています。
「蓄音機でっせ」とでも主張しているかの如くですね(笑)。
その絵の所には小さく "TRADE MARK" とあります。
トレードマークとしてこの頃から使用され始めたようです。



そして、向かって左側側面の部材には
G&Tキャビネット側面

"THE GRAMOPHONE & TYPEWRITER LTD" のデカールが貼られています。
グラモフォン&タイプライター社です。

犬のマークってビクターじゃないの?と思われるでしょうが、これは違います。

ってことはパチもん?・・・って、違いますよ。大阪で作られたヤツじゃないです。
(一部地域に関する微妙な問題発言があるのはお許しください)

これはイギリス製の物です。
ビクターはアメリカです。日本にもありますけど。

イギリスはグラモフォン社と言う会社なんです。ビクターとは姉妹会社と言えば良いのでしょうか。

この会社はイギリスで1897年に設立されたようです。
1901年からタイプライターも販売するようになり、グラモフォン&タイプライター社と社名を変更したそうです。
しかし、タイプライターの販売が思うようにうまくいかず、1908年には社名をグラモフォン社に戻したそうです。

その短い期間の蓄音機ですね。1901年から1908年の間に製造された物です。100年以上経っています。
(後日、この機種の製造期間は1905年10月~1908年9月であることが判明いたしました) 

この爺さん(婆さん?)を何とか修復してあげたいです。
暇みて少しづつやっていますが、全然進んでいません。
まだ他にも別の蓄音機の修理がありますし・・・。



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蓄音機の修理も承っております。このブログの右のリンクの「ファーニス工房・大西達朗」まで、お気軽にお問い合わせください。




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ブリッジの弦穴の修理

ブリッジ弦穴修理 テール側画像

上の画像はクラシックギターのブリッジです。テール側を写しています。(画像クリックで拡大)
よく見ると、弦穴の所が金色になっているのがお分かりでしょうか。

これはただ単にオシャレでやっているのではありません。
元々はただ単に穴が開けられていただけの物でした。



ブリッジ弦穴修理 サドル側画像

こちらの画像はサドル側から撮影したものです。
手前(と言うより右側と言うべきか)の白い棒状のものがサドルです。
弦がこのサドル上部を通って弦穴に下りて行きます。

弦穴の口元がすり減って縦長の穴になってしまっていますと、サドルから弦穴の口元にかけての弦の角度が緩くなってしまいます。
そうなってしまうと、音にメリハリがなくなったり、サドルから雑音が出たりすることがあります。
(逆に程良くやわらかな感じの音になる事もありますが)

そういった場合には、この様に真鍮パイプ等を埋め込む事をします。
今回はちょうど良いサイズのものが無かったのでわざわざ旋盤で加工した物を使用しております。

このギターはスペインの量産品で、元々弦穴の大きさが2.0~2.1㎜もあり(通常は1.5㎜位)、口元がすでに縦長になってしまっていました。
音自体に問題はありませんでしたが、駒飾りに不具合を生じさせていましたので、こういった対策が必要になったものです。


弦を通すとき、テール側から通して、そのまま糸巻の方へ引っ張り出す方がおられますが、その際は弦穴の口元の上部に弦が触れないようにしなければなりません。そうしないと、口元が弦と擦れて縦長になってしまいます。
特に低音弦は巻弦である為、注意が必要です。
出来る事ならば、サドル側から穴に通していただいた方がよろしいです。その際も、弦穴の口元が弦で擦れないように注意をすることは言うまでもありません。

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