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ギター製作家・大西達朗です

ギター製作家としての視点から・・・。でも、ほとんど どうでも良い内容です。

2013弦楽器フェア展示品についてのお知らせ

今年の展示ギターは
トーレスFE19のコピーモデルです。
2010年からトーレスモデルばかり出展していますが、今年もです。
今回もトルナボスの付いているもので、マニアックなものです。
もう、マニアの間から今年はどんなマニアックなものを出すのかと、期待されてしまっています。笑

残念ながら新作ではなく、TOKYOハンドクラフトギターフェスや、地元愛知県や滋賀県での展示会に幾度となく出品したものです。

新作を出品したかったのですが、今年は手間のかかる修理の仕事が何本もあり、とても新作を作る余裕が有りませんでした。また、注文を受けているギターの製作をほっておいてまで展示品を製作するのも申し訳ないので、敢えてありあわせの物の出品です。

このギター、ちょっと前にトラブルが有り、特定の音で雑音が発生することが有りましたので、緊急修理をしました。
トルナボスが付いていると修理が大変です。

また、ナットとサドルを作り変えました。
その他、ブリッジの弦を通す穴が広がってしまっていたので、真鍮パイプを埋め込んで直しておきました。

ようやく先ほど一通りのメンテナンスを終えましたのでこれで一安心。


アームレストの販売に関して

アームレストの販売は土曜日のみとなります。
土曜日の朝、製作者の須賀さんから受け取ります。
場合によっては、ほんの少量日曜日にも販売するかもしれませんが、未定です。
基本的に土曜日のみとなります。
後日、通販も致しますが、数に限りがありますのでご期待に添えない場合が有ります。
出来る限り土曜日にお買い求めいただければ幸いです。



フェアにご来場の方は、どうぞ遠慮なく試奏して下さい。

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2013弦楽器フェアにご来場予定の皆様へ 

弦楽器フェア開催まで、残すとこ一週間を切りました。
ご来場予定の皆様に昨年の10月21日の記事を再度お読みいただければと思います。

↓をクリックしてね。
弦楽器フェア展示楽器の試奏に関してのお願い


私の展示楽器は試奏コンサートに出しますので、地下ホールで演奏を聴く事が出来ます。
因みに、土曜日の15時15分からの益田正洋氏の演奏です。
宜しければ聴いて下さいね。




今年もアームレストを販売いたします!
今回は楓は有りません。黒檀のみの販売です。
製作者の須賀さん次第で何個入荷するか分かりません。
数に限りがありますので、お早めにお買い求めください。
予約も承ります。
10月30日の夕方頃までに、右にあるリンクのところのファーニス工房・大西達朗のホームページからメールでご連絡ください。


何と!あの人気ギタリスト宮下祥子さんもこのアームレストを使用されています!
宮下さんのブログ
http://ameblo.jp/sorfernando/entry-11611571229.html


このアームレストは元々リュート製作家の須賀睦夫氏がリュート用に考案されたものですが、いろいろ工夫してリュートだけではなくギターなどにも使用できるように開発されたものです。

吸盤とナイロン線を使い、カーブの違う色々なボディーに安定して固定出来るようになっている優れものです。
この機会に是非、お買い求めください!





今年は、地下の新しいレストランが11月1日にオープンするそうです。
土日はビュッフェ形式で値段設定が比較的高いとの事です。
味に関しては不明です。まだ誰も食べてませんので何とも言えません。冒険出来ますね。笑

値段設定が比較的高い・・・。これは困ったものです。

と言う事で、ナント!臨時に弁当屋さんが入る事となったそうです。
展示会場9号館で販売するそうです。
詳しくは分かりませんので、これ以上は説明できません。ただ、昨年まであったあのレストランよりはマシかと・・・。
高くても構わないと言う方は新たにオープンした地下レストランで食事されても良いと思います。

もちろん弁当持参でも宜しいかと思います。

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2013弦楽器フェアに出展します

今年も弦楽器フェアに出展します。

2013年11月1日・2日・3日 の三日間

場所  
   科学技術館  東京都千代田区北の丸公園

入場料 1,000円 三日間有効
    高校生以下無料

詳しくは弦楽器フェアのチラシをご覧ください。


大西達朗ギターのオーナーの皆様
および
修理等を依頼された事のある皆様へ


招待ハガキが有ります。ご連絡くだされば送ります。
数に限りがありますのでお早めにご連絡ください。
無くなってしまった場合は優待ハガキ(20%OFFで入場可)となります。

大西達朗ギターに興味のある方、おまえのギターなんか興味は無い!と言う方もご連絡くだされば優待ハガキを送ります。

お前なんかとは関わりたくないんだーと言う方は、日本弦楽器製作者協会に連絡しても入場料20%OFFで入場できる優待ハガキを送ってくれるそうです。


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19世紀ギターの糸巻の修理 最終回 その2

六日連続UP!

今回は最終回の続きです。笑

  えええええっ! 何じゃそりゃ! そもそも最終回 その2 ってのが意味不明だっ!

最終回にその2が有っても別にいいじゃん。
いけないと言う法もありませんし。
頭を柔軟にしなきゃダメですよ!

と言う事で意表をついて強引に続きをやります。

ペグ ヘッド

修復が終わったギターに取り付けた状態です。
こうやって見てみますと、まだピカピカしている事を除けばさほど違和感が無いのではないかと思います。(自画自賛)

ペグ取付のビスは新調してあります。
元々ついていたものは有り合わせと言った感じのもので、適当なものでした。
しかも幾つかは長すぎで向こう側に突き出気味でしたので、交換した方が良いと判断。
ほんの少し頭が小さいのですが、真鍮製のものを使用。ご覧のとおり良い感じになりました。

当然この時代の物はネジの頭が + ではなく、 - です。
マイナス頭のビスは、現在ではなかなか入手できません。
これは私がまだ家具屋に勤めていた時、廃棄処分するビスを頂いて来て保管しておいたものです。
当時はアンティークの修理用にと思っていたのですが、こうして年代物のギターの修理に役立つとは、その当時は全く考えもつかなかったことです。

19世紀ギターの修理は、現代のギターを修理するより遥かに難しく手間が掛かるものです。
細かな配慮が無いとなんだかミットモナイものに仕上がってしまいます。
その配慮がどう言うものかすら理解できない製作家、修理人では論外ですね。
切磋琢磨に勤めないとこの仕事は無理です。  
                          と、自分自身に言い聞かせてます。

と言う事でもう飽きてきたことでしょうから、これでお終いです。


え?   
     最終回 その3 なんか有りませんよ!(キリッ

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19世紀ギターの糸巻の修理 最終回

五日連続でUPです!


ペグ・ウォームギア加工 9
巻き軸を取り付けた状態


元々のものは巻き軸は象牙製した。
残念なことに、百数十年位経ってしまうとボロボロになってしまうようで、全てが使い物にならない状態でした。
ご存知の通り象牙は大変希少価値が高く高価な為、依頼主と相談のうえ、巻き軸は象牙で製作することはやめアルミニュームを使用することとしました。

19世紀中頃ではアルミニューム自体一般的ではなかったので、アルミニュームで復元する事は時代的には合ってないかもしれません。
しかしながら、敢えて絶滅危惧種の象牙を使用する事の方が気が引けます。

牛骨の使用を考えたのですが、耐久性を考えたら躊躇せざるを得ませんでした。
このあたりの事は、依頼主の懐事情と実用性などを考慮してアルミニュームを使用しています。


ペグ・ウォームギア加工 10

如何でしょうか?
良い感じになりましたでしょ?

ペグ・ウォームギア加工 11

良く見てください。ウォームギアの先端についている真鍮製の部品の中心を。
この部分は勿論、ウォームギアの軸の先端です。
それをちゃんと黒染めしてあります。
一番上の画像をクリックしてよく先端を見てください。
既存の部品も黒いでしょ?
ですから、わざわざ黒染めしました。これをやらないと、先っちょのココだけ錆びてきますし。

沢山いろいろ書いてきましたが、ここに書いてある以上に色々な個所を修理と調整をしています。
記事にして面白そうなところだけを選んでいます。
ただ書いてないだけで、皆さんの想像以上に手間がかかっています。

ですから、大赤字の仕事でした。笑
こうなる事は最初から分かっていましたけど、修理できる人がいないから仕方ないですね。



これでペグの修理の話は終わり









                      ・・・・かな?

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19世紀ギターの糸巻の修理 その5

四日連続UPします!

ペグ・ウォームギア加工 8

左のが今回新たに製作された部分です。
軸の先端を切り落としてあります。
真鍮部品のカラーを通してから、つまみを入れ、真鍮の部品を取り付けて、そこもまた先端を切り落としてあります。

つまみは白蝶貝です。
既存の部品は7㎜位ある分厚い素材ですが、現在では残念ながらその様な贅沢極まりない素材が手に入りません。
ですから、貼り合わせて厚みを出してあります。
出来る限り既存の部品に似せるように作ってありますが、一つ一つ微妙に形状が違ってる為、多少の違いはあまり目立たないようです。
このへんは雰囲気が他と同じならば全体が纏まります。

で、よ~く見ると真ん中の物が少し傾いているのがお分かりかと思います。
これは、その当時の量産品である為、キッチリしていないのです。
今回修理した部分の、軸受けが差し込まれる四角い穴が上下でずれていてそのまま取り付けると同じように傾いでしまう状態でした。
このへんは見た目をよくする為、穴を整形し直して取り付けてあります。
ここも定規でキッチリとさせるのではなく、目検討で真っ直ぐになるようにします。
あくまでも、見た感じ違和感が出ない様にすべきです。

新規製作の真鍮部品はまだ輝いていますが、既存のは黒ずんでいて見た目が揃っていませんが、このへんのところは、そのうちだんだん黒ずんできますので、とりあえずそのままにしてあります。


マニアックすぎる内容がまだまだ続きます。こうご期待!  
                       ・・・と言う程ではないですが。また明日(?)。

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19世紀ギターの糸巻の修理 その4

なんと、三日連続です。笑

ペグ・ウォームギア加工 7

別に製作しておいた軸受とあわせて本体に取り付けた状態です。

先っちょに真鍮の部品を取り付けてあります。この部品は、2013年6月1日の記事に画像が出ています。
まだ軸の先端は伸びたままになっています。

軸受の材質は洋白で板厚は約1.8㎜です。本体も洋白です。因みに洋銀ともいいます。

市販の洋白板の板厚には1.8㎜というのは無いようです。
結局、ミーリングで削って厚さ1.8㎜にしました。
精度の必要な部分は機械で加工しています。
外形は糸のこ盤で切りだして、手作業でヤスリ掛けして整えています。

そこも機械を使ってミーリング加工すればいいだろう、と思われる方がいると思いますが、そんな単純なものではありません。

この時代(19世紀半ば)の物は、この様な工業製品であっても、手作業の部分が結構あったりして、寸法通りカッチリ、キッチリ出来ているものではありません。
意外とラフだったりしているのです。

この新たに製作した部品だけキッチリ、カッチリ仕上がっているとそこだけ浮いてしまって、見た感じ違和感が出てしまうのです。ですから、既存の部品と同じような雰囲気に仕上げなければなりませんので、あえて手作業で行ったほうが良いのです。

単なる修理ならそこまでしなくても良いのでしょうが、これは、修復作業ですのでそのあたりも考えて行わなければならないのです。
このへんの事は、修理人のセンス次第ですので、誰に修理を依頼するかによって出来不出来が決まってしまいます。


まだ続くよ。
四日連続になるか!?

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19世紀ギターの糸巻の修理 その3

続きです。
珍しく続けてUPします。笑

ペグ・ウォームギア加工 5

残りの加工をしました。
つまみの取り付け部分はミーリング加工をして二面幅を取ってあります。

ペグ・ウォームギア加工 6

既存の部品と見た目を揃えないといけませんので、黒染めしてあります。
ついでにさび止めにもなります。
こういった加工までやれます! 本格的でしょ? いったい何屋だ?

上の小さなネジ2個はウォームホイールの留めネジです。
欠損していた2個を新規に作成したものです。
ネジ部分はダイスを使用して加工しています。

因みにウォームギアのピッチ(リード)もネジのピッチもインチ寸法です。
工具類を入手するのにも結構苦労します。
日本では現在ほとんどがミリ寸法です。ごく一部でインチの物が使用されているだけです。


まだまだ続きますよ。

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19世紀ギターの糸巻の修理 その2

忙しいのでなかなかブログをUP出来ません。
趣味でギター作りや修理をしている訳ではありませんので、頻繁にUP出来ません。
楽しみにしてくれている人には申し訳ございません。

久しぶりにペグの修理の続きです。


いよいよ螺旋状に加工していきます。
かなり手間がかかりますし難しい加工です。
ウォームギアは基本的にネジと同じです。
加工には旋盤のねじ切り機能を利用します。

ペグ・ウォームギア加工 2

溝の間隔が開いているのは意外にピッチが粗いからです。
こんなんじゃウォームギアにならないじゃないかと思われるでしょうが、これで良いのです。
それは、溝の彫られていない所にもう一本別の溝が刻まれるからです。
要するに二条ネジというやつですね。

ペグ・ウォームギア加工 3
この加工をする為にいつも使用している旋盤では無理なのです。
ピッチ(正確にはリードと言うべきか)が粗い為対応できません。
そこで秘蔵の旋盤を使用しています。
この機械は歯車の掛け替えでかなりの種類のピッチが出せます。
ミリだけではなく、インチも対応しています。ただしインチは微妙に誤差が有ります。100分の何ミリかですので許容範囲と言えますので、十分使用できます。

ゆっくりと加工していかないとうまくいきませんので、動力は使用せず手動で行いました。
写真には殆ど写っていないのですが、モーターの軸に取り付けられているプーリーのところを利用してシャフトを取り付け、それにハンドルを付けてあります。
それをゆっくり回していきます。
初めのうちは良いのですが、だんだん溝が深くなってくるとバイト(刃物)にかかる抵抗が大きくなります。
そういったことを考えて、それに対応できるよう機械をセットして工夫して加工していかなければなりません。
旋盤加工の知識や経験のない人にはちょっと無理かと思います。

ペグ・ウォームギア加工 4

もう一条溝を刻みました。
ウォームギアらしくなりました。
なんか簡単に書いていますが、かなり手間がかかりました。

ギター職人のやる事ではないですね。
殆ど時計職人です。


何やってんだか…  笑

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